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やまま日記4月

1日「謎のヘルメット」

変わったヘルメットを持っているお客さんがいた。真ん中が凹んでいるというより陥没している。小型の隕石でも落下してきたのかというレベルだ。

少し身を乗り出して見てみると、陥没した部分に頭を守るクッションがついている。ということは、陥没した部分に頭を乗せるのか。そうなると、ヘルメットの縁(ふち)が反り返って、幼稚園児の帽子のようになってしまう。

この日記は今日が初日。ネタに困らないように、天から降ってきたような展開に感謝しながらも、気になって朝ピークどころじゃないですか。

あきらめて、次のお客さんを接客して見送ると、ヘルメットのお客さんが外で談笑している。「あっ」となる。ヘルメットの縁はそのまま、陥没した部分だけが、めんつゆを捨てるときの丼のように傾いている。

そうか! 陥没したヘルメットは回転式になっていて、さらに170度グルっと回すと、どこにでもあるヘルメットに変形するのか。なるほど、と同時になんのために? 持ち歩くとき、頭頂部のもっこりがイヤなのか。強度的に大丈夫か。現場で使わない、貴族用ヘルメか。分からん、が、楽しい発見だった。

隣のパートさんと公共料金の手数料の話をする。11月ぐらいから、電気か、ガスか、水道の料金をコンビニ等で払うと、手数料を220円も取られんのよと憤っていた。口座引き落としにしたらと言っても、めんどくさいとのこと。「一年で220×12で2640円っすよ」と言ったら、一瞬考えたようになるも、渋い反応。

他のインフラが手数料を取るのも時間の問題ですよね、と話がよどみながら続く。「つまり電気・ガス・水道すべて一年手数料払ったら660×12で7920。手数料で一年7~8000ってアホですよ」と、なぜか熱く語る。

さすがにその金額を聞いてパートさんも重い腰をあげてくれそうだ。「めんどくさい」も、長い目でに見るとバカにできないっす。

2日「窪地のロッカーには」

夢の話

日記のネタ会議でダメ出しをされる。見るだろうなという内容。これで終わりかと思ったら、もう一つ見た。スーツを着た若い女の子が、道路わきにある排水溝のフタの穴(コンセントの形をしている)に定形外の郵便を投函しようとする姿を目撃する。もちろん入らなくて引っかかる。

女の子はそうと知らずに満足気に去っていく。そこじゃないですよ、と言うところをなぜか、引っかかってますよ、と女の子に目で合図する。女の子は「すいません」と、頭を下げて戻ってきたところで目が覚めた。

一日

朝起きてから肩が痛い。ブログの準備で12時間ぶっ通しでパソコンをいじったからか。日記2日目でドクターストップかも、と焦る。

バイトスタート。しょっぱなから新入社員の人たちが列をなして並ぶ。フレッシュな新入社員のスーツ姿に微笑ましくなると思っていたら、店長がその一人の女の子に怒られている。

よく聞いていると怒っているのではなくて、「身分証をコピーするのに現金がないんです!」とテンパっているようだ。逆ギレ? いろいろ方法を考えるが思いつかない。

どうしようどうしよ、と女の子は追い詰められて、店長は途方に暮れて、他のお客さんはピリピリして、店員はビクビクして、春休みの少年たちがオラオラ練り歩いて、なかなか混沌した雰囲気になる。

仕方ないから電子マネーを持っているとのことなので「電子マネーで何か買って、返品したら」と提案。電子マネーで買った商品は返金返しだから。なんとか平和が訪れそうだ。

銭湯に行く。湯舟で肩を揉みほぐすも、なかなかよくならない。脱衣所に出て「あっ」となる。自分のロッカーの前で二人の外国人が体を吹いている。角の奥まった窪地。これは時間かかるな。その通り、銭湯に不慣れな外国人の、半端ないもたもた具合。

気づけば自分以外、誰もいなくなった、と思ったら不自然にウチワで体を仰いでいるおじいさんを発見。この人もそうなのか。外国人の真後ろに立ってプレッシャーをかけることもできるが、大人げない。一人は冷えたタオルを肩にかけて知らんぷりして、一人は股間をひたすらウチワで仰いでいる。こういうオモテナシもあるのだな、と少し微笑ましい気持ちになる。

PS

帰り道、肩が軽くなっているのに驚く。なんでだろうと考えて「ほお」となる。外国人を持っているとき肩に引っかけてたタオルが、どうやら湿布がわりになっていたようだ。こんなミラクルあるのかな。

3日「ふて寝して今、夜の9時」

夢の話

今日は夢を見なかったと渋々起きて、国民的元・メジャーリーガーにインタビューしに行く夢を見た。

一日

トイレ掃除。ユニットバスの狭い空間で、動かない首をロボットのよう移動させてに便座を拭く。「立って小便するな」と、トイレに張り紙をしている人がいるらしい。

たしかに、座って用を足すとほとんど掃除するとこがない。トイレ掃除をしたことがない人が立ってするのか。一人暮らしって大事ね。

ゴミ出し。タバコの吸い殻が捨ててある。いつものことだ。二人、いるらしい。一人は根元まで火傷しますよ、というぐらいキレイに吸う人。もう一人はその場で地団駄でも踏んだのではと思うぐらい、潰れてアスファルトにめり込んませてる人。

誰だろ? 探偵か? こんな証拠残す探偵もいないか。「タバコ」の打ちミスで多賀子になる。身に覚えはありません

バイトは休み。雨でどこにも行かない。こういう何もない日に、どれだけ書けるかと、たぶん書けるだろうと高を括ってほとんど寝て食べて過ごす。が、何も思いつかず気だけが焦る。ウソです。おやつ、晩御飯、明日のおやつのこと考えてました。

夕方、晩御飯のから揚げを買いに行く。雨の商店街。歩行者天国に哀愁が漂う。お目当てのから揚げ屋さんは売り切れ。途中、雨に沈んだ天国に明るい声が聞こえる。3月31日で閉店した店から元・店員さんたちがワイワイ、ガヤガヤしながらあと片付けをしている。なぜそんなに明るいのか。

二件目のから揚げ屋さんで待つ。店のすぐ隣に、歩行者天国の看板と天国を横切る道路がある。恐る恐る、たぶん営業用の車が通りから頭を出す。暴走気味のママチャリが車の目の前を通り過ぎる。車がビックリして急停止。しばらくして、新入社員らしき運転手の、泣きそうな顔が現れる。

逃げるように天国を横切っていく車。彼にとってここは地獄、あるいは三途の川か。閉店の定員さんにとっても、ここは天国じゃなかったね。

から揚げの油が頭の回転を止めてしまう。何もない日にどれだけ書けるかだって? ないものねだりするな、と気付いたら寝ている。それでもなんとか起きて、この日記を書いている。三日坊主はなんとか免れた。あっ、今日が三日目か

明日へ

三日坊主なら、それでいいじゃん

4日「パソコンにさよなら」

夢の話

コンサート会場で悪ガキたちと優等生たち分かれて座っている。悪ガキたちは優等生に一矢報いたいが、手も足も出ない。ボクが悪ガキ代表に担ぎだされて、優等生にオレンジジュースをかけて先生から逃げまわる。

先生を巻いて外で足を洗っているボク。よく見ると靴下ではなくて、透明のビニール袋を履いている。その中にオレンジジュース、色の濃さからいって10果汁%が入っている。それを気持ち悪そうに脱いで目が覚める。

MEMO

肩の痛みが、寝違えた痛みと同じだと発見する。つまり起き違えたわけだ。とにかく固定しないことが大事。スタンディングの机で書くとか、絵本読む格好で寝転がって書くとかしても、結局、のめり込んで同じ体制で書いてしまう。ということは、キーボードを置く台が自動で上下左右に動けばいいということか。コンセント抜くだろな。

一日

バッテリーのコネクタが駄目になったパソコンを郵便局に持っていく。パソコン会社が無料でリサイクルしてくれるのはありがたい。」

古いパソコンでリサイクルの手続きをさせるのは忍びない。てことは、まだ動くってこと。今までさよならしたパソコンは、まったく動かなくなって捨てたから、今回は捨てるタイミングが分からない

50回に1回ぐらい、充電できる。でも、すぐにバッテリーがなくなる。アダプタからはキュルキュルと変な音がする。別れよう。10年間、ありがとうございました。

昼ご飯にカレーを食べに行く。途中で手作りのスパイスカレーを路上販売しているオジさんとすれ違う。一度、食べさせていただいたので、顔を覚えられている。どうも、とすれ違う。

カレー屋さんでダル(豆)カレーを食べる。新しいネパール人のオバちゃんが接客をしている。水を持って来るのを忘れているが、上手く伝わらない。

帰り際に「ありがとうございます・ナマステ・サンキュー」とキッチンから聞こえてくる。いつものことだけど、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる的な掛け声はやめた方がいいよ。

スパイスカレーのオジちゃんがお客の呼び込みをしている。口の周りにカレーが付いていないか、一瞬、ドキッとなる。ホント、おいしかったですよ。でも、お値段の方が……。

明日へ

2日前に買えなかった唐揚げを買いに行こう

PS

新人のネパール人のオバちゃんに「水が欲しい」と伝えた方法はどれでしょう?

①「水、ウォーター、ウォーター!」

②蛇口をひねって飲むジェスチャー

③隣に紳士なネパール人がいて訳してくれた

ヒント

ミラクルが起こったらしい。

5日「牛筋コロッケ」

夢の話

カップに入った市販の杏仁豆腐をなぜかテーブルにぶちまけるボク。見ていた中年の女性とその娘が怒る。そっちの方が食べやすいと、もんじゃ焼きのヘラで食べ始めるボク。と、杏仁豆腐が、テーブルいっぱいに真っ白く拡がっている。

三人でヘラを使って食べる。なぜか、一瞬で杏仁豆腐がなくなって、テーブルの茶色い表面が姿を現す。たぶん、パソコンで塗り絵を始めた影響だろう。

MEMO

キッチンペーパーはちょっと手を拭くだけなら、千切らなくていいかも。千切るか千切らないか、ではない

一日

起きて豆を煮る準備。大豆とひよこ豆。自分で煮るまで市販の煮豆しか知らず、大豆は微妙、ひよこ豆にいたっては名前負けもいいとこ、苦いだけかと思ってた。それが自分で煮て、出来立てを食べたときのおいしいこと。

難しそう、というよりめんどくさそう。ほぼ、そこは大丈夫です。とりあえず固い、そこさえクリアしたら煮るだけ。朝煮るなら、夜に水につける。昼過ぎに煮るなら朝、水につけて準備。8時間ぐらい、放置しましょう。あとは柔らかくなるまで煮る。途中、あくが出ます。そのためだけにアク取りを買いました。金魚すくいのように楽しみましょう。

から揚げ屋さんに行く。また、ない。失礼ですが、開店まだ15分。行列のできるお店でしたっけ。「から揚げ? まだなんです。すいません」。そうか、人手不足か。時代ですね。仕方なく、メンチカツと牛筋コロッケを買う。

メンチカツの油は人を選ぶなあ。次は牛筋コロッケか。一口食べながら、おいしんだけど、おいしんですけど、揚げる優先順位、間違ってませんかね。から揚げの前に、牛筋コロッケっすかね。メンチの油で強制的に昼寝モード。

銭湯に行く。隣のじいさんに「君は〇〇の人か」と聞かれる。「え?」。何か気に障ることでもしかたな。もう一度聞くと、「君はシャンプーを持ってくる人か」。どういうこと?

銭湯に備え付けのシャンプーがあるけど、驚くほど泡立たない。タオルを太ももの上にのせてゴシゴシ、何回も何回も泡立ててると、汚れの取れない下着を洗ってみたいで切なくなる。髪を洗うシャンプーにいたっては、泡立たないのはシャンプーのせいなのか、髪の毛が薄くなってるのか分からないから、気になって風呂どころじゃなくなる。

「よく泡立つんで」と一言。「そうか。分かった。まだか」。と、友達らしき人に声をかけるジイさん。どうやら暇つぶしの質問だったみたいだ。聞きたいから聞く。自然体で素晴らしい。ただ、人を巻き込むのは考えものだ。

PS

銭湯帰りにから揚げ屋さんに行く。やった。あと三個だけ残ってる。待て待て、二日前、から揚げ食べて苦労したこと忘れたのか。おいしく頂いて、ただいま10時近く。今日は一人で起きて書いてます。とはいえ、夜はキツイな。

6日「しゃまた」

夢の話

取り立てて書くほど面白くなかったな。最後に何の脈絡もなくオバちゃんが出て来て「富士山一つ」と注文して来られた。たぶん、りんごが欲しくて言い間違えたか。

MEMO

休み明けのバイトへの道。いろいろ観察している自分に気づく、しかも丁寧に。ネタ探しとかなと思ったら違う。むしろ、そこは抑えている感じ。ただ面白がって見る。この感覚が楽しい。日記の効用だろう。初期投資の元は取ったかな。

一日

バイトで振り込めの詐欺かも、というオバアちゃんが来る。パートさんが「30万」ほどお金を下ろしたいというオバアちゃんに、ATMの操作を聞かれる。高額なのでは理由を聞いたら、職人さんに渡すとのこと。それって「屋根が傷んでますね」なんて言って、高額の修理費を請求する悪質な訪問詐欺なのではと疑うパートさん。

話が飛躍しすぎなので「大丈夫じゃないですか」と、休憩中に食べすぎて意識が朦朧としたボク。それでもパートさんのソワソワが止まらないので、仕方なくオバアちゃんに話を聞きに行く。「いやいや、息子がね、職人さんに払うんです」と笑顔で答えてくれる。余計なお世話と怒られそうで、この手の声掛けは神経を使う。どうやら大丈夫そうだ。

事務所に戻ってまどろみながら、ふと考える。「息子に電話にお金を要求された」ってまんまそうでしょ? 慌てて出ていこうとするオバちゃんに声を掛ける。息子は本物で職人さんも本物で等々。店で一番落ち着いておられるオバちゃん。声を掛けてくれたお礼に、いろいろ買っていってくれた。

それにしても、パートさんの慌てぶりが不思議だ。どうやら昨日、フィッシュ詐欺に逢いかけたらしい。だからか。ボクも、頼んでない荷物の再配達のお知らせが届いていたっけ。

コピーのインクが切れる。取り換えに5分ぐらいかかる面倒な作業。ゴミも散らかる。コピーのお客さんは「待ちますよ」と雑誌を読んで待ってくれてる。落ち着いて出来そうだ。

いろいろパーツを取り換えてあとちょっと言うところで頭上から声がする。「邪魔だ」。狭い通路。そういえば取り換えの段ボールやら置きっぱなし。ボクも尻を突き出して作業している。すいません。と慌てて退く。思わず顔を見る。初老のオジさん。なにより無表情で遠い先を見ている。

どういうこと? そもそも店に入ってきたとき通路が塞がってるのに、なぜこの通りを選んだの? 「邪魔だ」も棒読みで、どう反応していいか分からない。いっそ「退け、邪魔だ!」と、にらみつけて欲しかった。

昨日のジイさんは天真爛漫すぎるし、目の前のオジさんは自意識でパンパンになって不自由そう。どちらでもない、バランス感覚が大事ということか。とはいえ、濁音は棒読みとはいえ、ドキッとする。タイトルは濁音を取ることにしました。

PS

休日の花見は今日でおしまい。花見客がたくさんいる。その近くの家で「ご自由にお持ちください」の張り紙と品物。見ると、中身だけ取り出してゴミが散らかっている。「ご自由にお持ちください。ただし、持ち帰り方はご自由ではありません」

7日「怒ってない人たち」

夢の話

これといった夢を見なかった。胃の消化で手いっぱいだったか。ちょうどいい体感温度で気持ちよく眠れる。ということは、変な夢=若干不安定な精神状態といえそうだ。悪いことではない。少しもったいない気もする。夢はタダで観られるエンタメなのに。

一日

こんな人がいた。ATMで細かいお金がいるから(たぶんチャージ)1万円をくずして欲しい、とのこと。サングラスをした、強面のオジさん。コピー以外の両替はお断りしている。その旨を伝えると、「じゃあコピー機で使うよ」。絶対使わないでしょ。

仕方ないから、いくら小銭と両替するのか内訳を聞く。「千円札十枚」。ほら、コピーしないじゃん。コピー機でお札は使えません。「だったら、千円だけ小銭にしたらいいんだろ、ホント笑える」とのこと。渋々、両替する。気が変わって免許証のコピーをするかもしれないし。

両替をしている間、ずっと「ホント笑える」を連発している。笑えるといって、笑っている人を見たことない。たぶん、むしろ怒っている。怒るほどのことじゃないのに、怒ってしまったことを気取られないように、平静を装っているのだろう。

もちろん、コピーではなくATMに直行。「コピーしないんですか」と聞いたら笑えないだろう。両替した一万円でいつかコピーするかもしれないし。だったら、コピー以外はダメって言ったときに察して「コピーで使います」と言ってよ。

こんな人もいた。レジの上にエコバックを置いて待っている中年オバさん。エコバックに気づくも、置いてある位置がお客さんの手元。「(エコバックに)お入れしましょうか」と言うか、一瞬迷う。「触らないで」というお客さんもいるからだ。

売り場で他のパートさんがお客さんの案内でごちゃごちゃしている。そちらが気になっているうちレジ打ちが終わる。と、「なんで袋に入れてくれる人と、入れてくれない人がいるんですか」と荒々しくエコバックに商品を入れながら聞かれる。いろいろありますけど、と考える。

「そうじゃないの、全然、怒ってないんだけどね、怒ってないの。でもどうしてかなって」。と声を震わせながら笑顔を作るオバさん。なんすかね、エコバックの位置ですかね。パートさんが気になったからですかね。「てことは、空気を読んだのね」。それだとお客さんが怒ってて怖かったことになりますが。

あともう一人(サービス業って大変)。電話の問い合わせ。何かのミスで入金が出来なくなったから、店頭で入金できるかという内容。知らん。お店で入金するときはすべてお客さんで手続きをして、お店としては決済用のバーコードをスキャンするだけと伝える。

ややあって一言「あのしゃべって、いいですか?」と、ため息まじりの声が聞こえる。あきれている大人、らしい。はい、大人はそんな返しをしません。「ダメです」といったら怒るだろう。また同じ話を始める。会話が通じないとはこういう事か。

MEMO

困った人たちをじっくり観察できるのは、いいことか?

PS

日記に書くときは少し冷静になってるけど、リアルタイムの困った人たちは楽しくない。「春になると」の言葉はホントらしい。冬の間はどこにいるのだろう?

8日「体調急降下」

夢の話

これといってなし。区議会議員らしき人や、不動産屋らしき人に怒られる夢。聞く価値がないなと、一瞬で忘れる。人の話はホントに聞かない人らしい。内容にもよるけど。

一日

花見をしながらバイトへ。なんとかく喉がイガイガするが、気にならない程度。一日中、グチを言ってるパートさんがいる。よくそんな不満をこしらえれんなと、関心は、しない。それを一日中聞かされるのは、他でもないボクだからだ。

最近は精神衛生上、ほぼ、聞こえないフリをする。昼飯を食べたあとは実際、眠くて聞いていない。「ホント、ストレス」と言っておられる。ストレスを緩和するという食べ物をポリポリ食べておられる。平和でよろしい。

大声を出して店を歩き回っていたお客がいたので警察を呼ぶ。ほっとけばいいと思ったけど、声の大きさがまさに、雷親父。お客さんは逃げる、パートさんは怯える。

たまにくるお客さんで、言動が変だけど、害はない。とはいえ、今日は確かに異常だ。様子を見ようと思っても、出ていく気配がない。警察を呼んだ瞬間に、出ていこうとする。待て待て。待たなくていいか。こっちの苦労も知らずに、何か買って出ていくお客さん。前頭葉が緊張と興奮でカッカして痛くなる。

警察が来て、事情を伝える。無駄足で申し訳ないと言うと、すぐに連絡をして下さいと言ってくれる。できれば服装、歩いて行った方向を知りたいとのこと。次は覚えておこう。ホッとしてトイレに行く途中、昨日のエコバックのおばさんとすれ違う。出るものも出なくなる。

バイトが終わり、家に帰ると本格的に頭が痛くなってくる。頭の痛みは、困ったお客さんのせいだと思ったが、どうもそれだけじゃないらしい。シャワー浴びて、すぐ寝る。

MEMO

警察にお客さんの特徴を聞かれてスラスラ答える。日記のおかげで特徴をよく覚えている。と思ったら「黒ふちメガネ」という特徴を言い忘れる。「当たり前」は見落としがちだけど大事ね。

PS

今日で花見は終わり。明日は嵐だ。頭がズキズキ痛い。でもバイト。楽しそうだ

9日「今日は仕事、サボるよ」

夢の話

夢どころじゃない。熱で暑くなったり、寒くなったり。

一日

今日は体調が悪いからサボるよ、と店長に宣言。と言ってもできないけどね。とりあえず、店に来る途中に嵐の中、クレジットカードを拾う。一度、素通りしたが、薬局のポイントカードと違うよね。

おかげさまで嵐、お客さんが来ないと思ったら、普通に来る。ビニール傘が大量に捨てられる。買ってくれたお客さんなら仕方ないけど。この風で、ビニ傘は無理です。タバコを吸っている人がいる。もはや曲芸。

昼休みに交番にクレカを届ける。めんどくさい書類を書かされると思ったら、権利放棄と名前だけ。拾った場所が少し遠いから、地図で探すのを手間取ったぐらい。拾ったんだから何かくれ、と権利放棄しなかったらめんどくさいのかな。それとも、カード1枚だからか。

ここ二日、警察にご縁がある。御厄介ではない。

MEMO

風邪引いたと聞いて、しきりに「病院行きなよ」と勧める人の病欠率の高さ。いいんですけど、シフトのシワ寄せ率も上がるので一言。

明日へ

ステイしよう。すぐ油断して調子に乗るからね.

PS

バイトが終わるころには、咳ぐらいでほぼ完治している。咳のせいで喉がモガモガするだけで問題なし。ほぼ完治祝いに、美味しいもの食べよう。ほら、ステイ、ステイ。

10日「味覚全開」

夢の話

咳でたびたび起こされて夢うつつ

一日

ステイが今日のテーマ。布団で寝転がっていることにしよう。ほぼ咳が出るくらいで問題ない。手持ち無沙汰になる。暇つぶしに音に注目しよう。

6時30分。ハイブリッド車の独特のエンジン音とバック音がする。毎度おなじみの音。出社してきた会社員の人。この時間に来て、夜の8時30分に帰っていく。週6日。働きすぎでしょ。この人より早く起きると、なんとなく誇らしくなる。働くわけではないが。

7時ごろ。雨戸を開ける音が聞こえてくる。朝が始まった。時計をあまり見ないので、この音でバイトがある日は「支度を始めるか」となる。雨戸開ける人が朝寝坊すると遅刻だ。

8時。気の早い小学生がもうダッシュで登校する足音。目の前が坂道になっているので、ドタドタと前のめりに、ブレーキも効かせながら走る元気な音。低学年の子だと思うが、5年ここにいて、毎年、必ず、気の早い子がいて聞かせてくれる楽しい音。

8時20分。集団登校の小学生のたちの声と足音。朝から晩まで勉強。雨の日も風の日も。時給が貰えるわけでもない。30年前、我ながらよく通ったなと思う。

9時ごろ。お腹がグーーとなる。この音を聞いたのは何か月ぶりだ。体調不良で食べれなかったからか。寝てる場合じゃない。食べるときにお腹がグーとなるのは「いいぞいいぞ」。ゲップが出るのは「やめろやめろ」。今日は胸を張って食べよう。

気がついたら、昨日食べたくても食べれなかったクルミレーズンぱんをペロリと食べている。すぐに食べたことも忘れて、とりあえずバタークッキーを食べようと口に入れる。そのバターのおいしいこと。

鼻づまりで味覚が鈍ると思ったら、空腹がそれを遥かに上回らせる。味覚全開。チョコも食べておこう。舌の上でとろける感じは何だ。普段とまったく同じ食べ物で、こうも違うかね。

スーパーに行き、豆腐屋さんに行く。普段の行動を取っている。さすがに午後はステイだな。と思いつつも、ほぼ完治祝いにケーキぐらいと思う。シャンプーも切れてきてたっけ。だったら、その近くの焼き鳥屋さんなんかどうだろう。どうだろうじゃない。ここは辛抱どころだ。

14時ごろ。小学生の下校の声が聞こえる。おつかれさん。まだおやつの時間まで一時間ある。行くなら今しかない。お願いだから、ステイして。よし、夕方まで寝て耐えよう。

気がついたら、目の前にケーキと焼き鳥がある。もはや夢遊病者。シャンプーが切れかかってから致し方なかった、と苦しい言い訳。来週でも全然よかったね。じゃ、ケーキは明日食べよう。え? 期限は今日まで? やれやれ、食べてやるか。

17時。お腹は鳴っていない。それでも早めの晩御飯の支度を始める。ああ、また食べすぎた。

MEMO

昨日はこの世の終わりのような気がしたのに、今日は朝から鼻歌が止まらない。体調一つでこうも変わるのか。

明日へ

焼き鳥屋さんまで歩いたのが響いて、少しぶり返したか。病み上がりだということを忘れないように。

PS

ケーキを買いに行くときに、スパイスカレーのおやじとすれ違いそうになる。おやつ時間であの表情、今日もダメだったか。引き換え自分はケーキに焼き鳥のテンション。歩くスピードを落として姿が見えなくなるまで待つ。明日があるっさ。

11日「日記の曲がり角」

夢の話

「椀子(わんこ)そば」ならぬ、「椀子ピザ」をひたすら盛られて食べている

一日

日記はここ数日、翌朝に書いている。食べすぎもあるけど、一日の終わりに日記を書くのはしんどいから。頭の中で内容を決めて構成も決まったことを書くのは、二番煎じでおっくうになる。

ということで翌朝。文字通り一番寝かせたから、自然といらない部分はカットされて、よどみなく書ける。ただ、肝心の書く楽しさがないことに気づく。なぜだろう。

たぶん、熱が冷めているから。冷静に日記を書くことのつまらなさ。勢いだけの日記が書いてて楽しいか、読んでて楽しいか分からない。とはいえ、日記の価値は鮮度、だろう。勢いだけで書いてみよう。とはいえ、何もない状態でパソコンの前に座る怖さといったら。

風邪で寝転がってさらに考える。日記のおかげで日常が少しクリアに見えるようになった。これだけでありがたい。どうしても、ネタになるという視点が入って、さらに構成まで考える。「今日のPSはどうする?」も、見つかれば楽しいし、ありがたい。けれど、もし見つからなかったら?

一日をより面白く楽しむことが日記を書く理由。その面白い楽しいことを読んでくれる人に喜んでもらうように書く。そもそも楽しさが味わえなかったら、書きようがない、という道理。

面白さ楽しさを素直に味わう。もちろん、ない日もあるだろう。パソコンの前に座るまで何も決めない。もちろん、当日に書く、食べすぎない。そこで自然に出てくることがホントの面白さだろう。

MEMO

ステイしろといわれると動いで、放置されるとステイするみたい。

明日へ

日記の内容はひねり出すのではなく、浮かび上がるものです、たぶん。

PS

から揚げ屋さんの「から揚げカレー丼」を食べる(え?)。うーん。本業に集中しよう。最近のコンビニの揚げ物は手強いぜ。

12日「くもりのち、晴れのち、雨のち、天気雨」

夢の話

ツバを飲むたびに「のど痛っ」と目が覚める。最後に日記が行き詰まる夢。踏んだり蹴ったり

一日

ひさしぶりにのんびり考えごと。風邪を引くと弱るので、いろいろ真面目に考える。回復すると、なんであんなに追い詰められたか、冷静に考えることになる。

何がそんなに問題なのか。体は「ほっとけ」とエネルギーに溢れている。深刻ぶるのがバカバカしくなる。これからのことを考えよう。あれ? それが問題なのでは? 同じ問題なのに、一日違うと問題じゃなくなってる。何が変わったんだろう。

MEMO

「ティッシュなくなるの、はや」という言葉がめちゃくちゃ「素」で出た。なんか、新鮮な感覚。

明日へ

日記、書いときました。

PS

今日はなし。そういえば、やたら抜け毛が多かったな。風邪の副産物か。鏡が風呂場にしかないから、湯気の曇りが取れて髪の残量を直視するのが怖かった。なんとなく横分けになっていたな。まさかに備えて隠したか。

13日ー16日「お休み」

小6やまま

しばらく、おまちください

17日「ひさしぶりの日記」

を書いている。なんだかんだ言って、あきていたのだろう。

風邪で弱ってたのもある。「いきなり書く」というのが難しいから「やーめた」というのもあります。

カップ焼きそば2倍盛を食べて寝る。日記も翌日に書いている。なるようになる。

風邪が治ってぼんやり寝転がって、朝と夜の気持ちいい風に当たっていると、なにもいらないと実感する。

「三畳+三食+おやつ」ぐらいのお金はいるけど。あとはホントに、ね。

18日「カップ焼きそば2倍盛」

を二日連続で食べる。一生の思い出になるだろうな。

いろいろ注意書きがある。「フチで手を切らないように」のフチってどこ? 見ようによってはフチしかないし。一番大事なのは「お湯でやけどしないように注意してください」。★印のところを割と強めに抑えて、ゆっくりお湯を捨てて下さい、とのこと。

お湯の目安820グラムは多すぎでは? 小さい鍋でお湯を沸かして、焼きそばのカップまでもっていく時が一番怖い。

試しに二日目は100グラム減らして700ぐらいのお湯で作ってみた。表面がカリカリかと思ったら、全然そんなことない。800グラム超えの目安が分からない。麺が気持ちよさようにプカプカ浮いている。

お湯が多いと捨てる時が怖いし、長ったらしい。最後のお湯を切るタイミングが、カップ焼きそば作りの腕の見せどころ。早すぎると水っぽくて食べられない。遅すぎると乾燥しまくってソースがまんべんなく絡まない。

800グラム超えだとそこまで集中力がもたない。真冬だと温度差でシンクがボッコンボッコン鳴ってそれどころじゃないだろう。

お湯を捨てすぎたか。箸を一本ずつ両手に持って、麺にソースを絡ませようと上下左右にかき混ぜる。この往生際の悪さはなんだ。それが通常サイズではなくて、2倍盛。しかも二日連続。

ひたすら、混ぜる。ソースで塗り絵をしてるみたいだ。吞気なこと言ってる場合じゃない。これで、味が決まる。食べるときのテンションが違う。ところどころ地肌が見えてるが大丈夫そうだ。

おいしいな。昨日と、甲乙つけがたい。ごちそうさまでした。

ちなみに、ソースが粉のときはあきらめましょう。

19日「プロフィール」

をウキウキしながら書く人のブログは読みたくないな。

日記を書き始める前に、一度、プロフィールを書いた。プロフィールって他人の過去だし匿名だし、書くのも読むのも退屈だよね、的な内容だった。

最初のブロックで

初めまして、やままです。小学生のときのあだ名を受け狙いで使っている不届き者です。危険を感じたら、このブログから速やかに避難して下さい

って書いた。

それから「この記事は〇〇な人におすすめ」なんて見出しをつくって、一日のスケジュールを書いた。ほぼ寝てましたっていう内容。当日のスケジュールも立派なプロフィールでしょって。

付箋つけたり、マーカーで囲ったり、テキトーに書くつもりが、トータル21回もリライト(書き直し)してた。なんだかんだで「やっぱり違うか」と消去しました。とほほ……。

プロフィールってつまり「読む人の安全・安心のためだね」って結論で〆る。つまりフィルタ。それじゃ最初のブロックがフィルタになってそうだって。

悪くないな。いきなり過ぎか。日記を二週間書いて、そんな感じもする。面白いところも分かる。

なにより、日記を書くテーマがクリアになった。自分のことも割とざっくり見れるようになっていたな。

20日「靴ひも、

ほどけてるよ」とパートさんが小さい子供に声をかける。

お釣りを取るタイミング。なんでそのタイミング? と思いつつ「そういえば」と、店に入ってきた時の子供の足元を思い出す。

子供が「あっ」なのか「ふーん」なのか微妙なリアクションで、一瞬、かがんで視界から消える。目の前のお釣りとお菓子の方が大事に決まってる。

一秒あったか? 体を起こしてお釣りを取る子供。たぶん、靴ひもは後回しにしてお釣りとお菓子を取ったな。と思ったら、ちゃんと靴ひもは結んである。めちゃくちゃ高速で靴ひもを結んだのか。

よく思い出すと、ほどけてたっけ? ちょっとゆるんでただけで、長さを調節しただけかも。そもそも靴ひもってなんでゆるむんだろう。ジャージのズボンのひもは上着とこすれてゆるむのは分かるけど。

大地を踏みしめる振動か。ほどけるまで行くには、そこからゆるんだ靴ひものしっぽが地面まで届かないといけない。さらにそのしっぽを踏んで引っ張らないと。

しかも一回や二回じゃない。もちろん、足の動きで靴ひもだって暴れるから踏むのだって、大変。分からなくなってきた。

あと、なんで声をかけたのか? かけなかったのか? も気になる問いだな。声をかけたパートさんは、同世代。「靴ひもがほどけてるよ」って注意するのは少し違和感があった。

子供はそういんもんだし、学校の先生が注意するみたいだ。温かい目で見守る年でもない。パートさんが成熟していたか。お釣りを取るタイミングだし。

こういう、なんてことない事が面白く広がると楽しい。他のこと書くつもりが、まさか靴ひもとは。ちょっとした気づきって大事ね。

21日「バスケットボール」

をやってる人たちと、やたらすれ違った。

まず、近所で資源ゴミを回収するリヤカーを引く青年団の人。ぜんぜん青年団じゃないけど、この人は週一回、区民体育館でバスケの設営や審判をしてくれている。

「練習、来ないな。ダメだよ練習しないと」と会うと必ず声を掛けてくる。「いい年なんで」と返そうとするけど、いつも愛想笑い。練習する理由が一つもない。一時は、体育館に一番乗りで、アホみたいにシュート練習していた。部活のころより真面目に。なんでだろ。

それから、公園を横切る。そこで体育館で顔見知りになった兄ちゃんとすれ違う。毎日、本気でランニングをしている。たぶん、実業団の人だろう。

気まぐれでバスケをした人間に、すれ違うたび会釈をしてくれる。めんどうくさいだろう。いつまで挨拶してくれるかな。

それから、背の高い外国の人と坂道ですれ違う。髪型と肌の色から、バスケ選手だろう。かかと付きのサンダルを履いて、眠そうにランニングをしている。自主錬か。走らされてる感が半端ない。

バイト近くの通りで、三個入りのボール袋を持った中学生二人とすれ違う。「待ってやれよ」「知るか」という会話。なるほど、仲間を置いてきたな。ボールの大きさと半ズボンのテカテカした感じから、バスケ部決定。

案の定、すぐあとで、ハンバーガー屋の袋を持った中学生が慌てて現れる。明後日の方に行こうとするので「あっちだよ」と案内する。「あざーす」と言って仲間の消えた方に走っていく。チームワーク、チームワーク。

バイト中にミニバスの女の子が二人。ママが最近、一緒じゃない。親離れしたか。

あと昼頃、30ぐらいの兄ちゃんがバスケボールをカバーに入れて現れる。レジのタッチパネルで0ドリブルしていった。

バスケのプロチームがある街らしいな。チームのポスターを見たら、近所のそば屋さんがスポンサーで名前を連ねていた。半端ない親近感。と同時に、めちゃくちゃ弱いのでは? と心配になる。

ダルそうにランニングしてた外国人は、なけなしの資金で雇ったエースか。頼むぜ、あんたは街のヒーローだ。

22日「問い合わせ」

の電話が朝のピークに鳴る。

事務所にいる若い社員が「おいおい、この時間かよ」と仕方なく電話に出る。戸惑いながら、なにやら案内して電話を切る社員。

社員の子が店に顔を出して「おじいさんがPOSAカード(電子マネー)の問い合わせをしてきた」と頭をかきながら説明。「それ、詐欺じゃん」とみんな緊張する。

「詐欺じゃないですか」とやさしく説明するためにスタンバる。来ない。来ないぞ。電話する店舗、間違えたか。あ、気どられたか。

電話してきたのはボイスチェンジャーを使った詐欺犯で、店の対応を見て、おじいさんを案内する店を決めたのかもしれない。「どうぞどうぞ、お越しください」とウェルカムか感じがしたら、この店にしただろう。

社員のめんどくさそうな不機嫌な声と、POSAカードを案内するときの怪訝そうな声を聞いて、おじいさんを案内する店を変えたな。

二時間、経つ。いつも通り売り場に出て品出しの仕事。いつも通り、パートさんが「社員が仕事しない」とわざわざレジから15分おきに知らせに来て、事務所に行くと、社員が足を組んで「俺、成長したかもしれない」としみじみ語っておられる。ほぼ日常に戻っている。

一息ついて店に戻ると、POSAカード売り場で、モサモサしてる初老の老人を発見。「来たな……」。レジで仁王立ちして待つ。カードを持ってレジに来るおじいさん。「〇〇カードってこれ?」。違う。ああ、決まり。なんのこっちゃ分かってない。

「たぶん、詐欺だと思います」と決めつける。気がつくと社員、パートさんと三人でおじいさんを取り囲んでいる。まるで犯人を尋問してるみたいだ。

一昔前は5万円とか高額の詐欺だったが、最近はそれだと警戒されるから、5000ぐらいに変わってきてるらしい。おじいさんもその金額。などなどを説明。

おじいさんは事情を察して「大丈夫、大丈夫」とスマホの画面を見せてくれる。自分で商品を注文したこと、支払い方法が〇〇マネーだってことを説明してくれる。確かに、聞いたことない決済方法が増えて、ボクもやり方が分からない。

いきさつを聞いて納得する三人。今回は、詐欺ではないようだ。「ありがとう」と言って帰っていくおじいさん。どっと疲れる。二時間の間はなんだったんだ。そもそも、冷静に問い合わせの電話してくるところで違うよな。

昼過ぎ。水道のメータの取り換え。10分ぐらいの断水。先輩のパートさんが「トイレ行ってくる」とトイレに向かう。「はい、どうぞ」とボク。すかさず後輩のパートさんが「今、トイレ使えない」と言ってくれる。「あっ」と先輩パートさんを追いかける。

なんとなく、変な空気になる。その後輩パートさんは、連休明けに仕事すると、3分の1がうる覚えになっているスゴイ人。「それ、先週言いました」という言葉をなんど飲み込んだか。まさか、突っ込まれるとは。先輩パートさんもバツが悪そうだ。ボクも借りを作っちまった感じになる。

水道メータの取り換えが終わる。「トイレ行ってきまーす」と、トイレに一番乗りする後輩パートさん。「どうぞどうぞ」と先輩パートさんが見送る。いつも通りの空気になりました。

PS

「借りを作っちまった」という感覚は楽しくないな。「誰が」言った、ではなくて「何を」言ったかが大事ね。

23日「くじ引き」

を引く小学生の姉と弟。

長財布を持ったお姉ちゃんと、ハイテンションの弟。そこに中学生ぐらいの子が「くじを下さい」と来る。待ってね。くじの残り10数枚。

まず、4枚引く。欲しいものが出なかったらしい。弟がわがままを言って、お姉ちゃんが「もう4枚、下さい」。後ろの中学生がヤキモキして見ている。「やった」と小学生が欲しいものを当てる。よかった。これで中学生の番ね。円満解決。

お姉ちゃんが、ラスト一枚を買うと貰えるおまけに目を光らせる。「どうしようかしら。価値がありそうね」。価値ってなんだ。前途有望すぎる。後ろの中学生、気が気でない。

「全部下さい」と、長財布を開くお姉ちゃん。寂しそうに見ている中学生。「ごめんね」と中学生を申し訳なく見送る。「大丈夫です」と一つ大人になって帰っていく中学生。

姉と弟と中学生。くじの楽しさ、悔しさを一番味わったのは中学生だろう。中学生くん、くじのお金で美味しいものでも買ってね。

ちなみに、これは子供の大人買いか。大人買いって、全然、大人じゃないじゃんby中学生

24日「一日、雨」

だった。午前の昼前に少しだけ雨が止む。「よっしゃ」と、下駄を履いて傘も持たずに食パン屋さんに食パンとジャムを買いに行く。雨が降ったら、どうすんの。

帰り道。「あ、桜餅」と和菓子屋さんに行く。桜餅が、ない。あれ、桜餅の旗が出てたけど。店から外を見ると「かしわ餅」の旗が揺れている。桜餅の「さ」の字もない。頭の中はまだ桜が咲いているらしい。

今年の桜はね、ま、いいか。かしわ餅の粒あんと、こしあんを買う。雨がボクを待ってくれる。しょうもないところで運を使っていることに気づこう。

かしわの葉が本格的すぎて、人工甘味料漬けの鼻が「?」となる。朝一で食べたカステラなんて、○○産の卵だの、○○の砂糖だの、○○製法だの、申し訳ないぐらいこだわってるのに感想が「……普通?」だった。

味覚が衰えたか。チーズ詰め合わせの「スモークチーズ」を食べる。ゴーダとかチェダーとかいろいろ食べたけど全部「だいたい同じ」。やっぱりボクの味覚の問題なの?

うまいぞ、スモークチーズ。カステラ、食べる前にハードル上げすぎ。

外の雨がひどくなってきた。明日は晴れの予報です。昼飯、なに食べよっかねえ。

25日「夢の家族旅行」

夢の話

ゲストハウスのようなところに泊っている。ボクと父親と母親。帰る日の朝みたいだ。外の街のようすを見ると、どうやら外国らしい。ブラジルか。昨日、ひさしぶりに旅の写真を見た影響がもろに出てるな。

泊った人たちの大量の「ご自由にお持ちください」が二階の広場に置いてある。なぜかパートさんがいて、その中から派手な下着を見つけて、キャーキャー言いながらもう一人のパートさんに見せに行く。

ボクは大量のおやつタワーを見つけて食べようとする。確かに、昨日の晩飯は寂しかったな。母親に「それは、ご自由にお持ちくださいじゃないの」とたしなめられる。

ボクは仕方なく外の「ご自由に持ちください」のところへ。小売りの箱1個分の巨大なチョコレート入りのパイがむき出しで置いてある。ボクはそれをを手にゲストハウスに戻る。なぜか、チョコレートパイを元の場所に戻すボク。たぶん、さすがに厚かましいと思ったか。

空港への送迎ワゴンが来ている。ボクは慌ててチョコレートパイを取りに行く。やっぱりか。幅の広い用水路が邪魔をする。「あれ? こんな用水路あったっけ?」。あきらめろ。

そんなわけない、とよく見る。と、赤茶けた鉄の橋がかかっている。ボクはリュックサックにパイを詰め込んでワゴン車に飛び込む。ワゴン車は空港へ向かう。

とにかく、親孝行の旅行は終わったわけだ。これが夢のテーマだと思う。え? 食い意地?

ワゴン車、のはずか2階建ての天井がない観光バスになっている。三人はそこ座っている。そのまま空港のゲートに入っていくと思ったら、なぜか父親が3メートルぐらいの高さのボールに、洗濯物みたいに引っかかっている。

どういうこと? 父親とは一緒に行けないってこと? 来月は父親の命日。もう6年か。それを思い出せってことかな。

「親父、なにやってんの? 時間ないぞ」。ブラジル人の係員が長い竿を持って来る。なんとか地面に下ろされる父親。ボクがテキトーな英語でブラジル人にジョークを言ってウケを狙う。「ときどき、こんな人もいるでしょ」。受けている。面白いか。ポルトガル語だよね、ブラジル。

というより、ウケ狙ってる場合か。父親の心配しなさい。昨日の日記が不調だったからか。そこで夢が終わる。家にたどりつけたのか。父親は乗り換えが17回あると言っていた。ほぼ県内から出たことない母親は「フィリピンに行ったことがある」と言い張っている。

なぞが多いけど、楽しい夢の家族旅行でした。

PS

タッチペンを買う。

日記の強い味方が加わった。

見ての通り、未開封(5月3日撮影)。

26日「PV1」

と、投稿の管理画面に表示されていた。「これって……」と、急に照れるやら、恥ずかしいやら。

お客さん、第一号。

二日前の話。めちゃくちゃ大事な話じゃん。

桜餅とか言ってる場合か。しかも内容が微妙で、次の日、不思議な夢を見たって……

いきなりパソコンの前に座って、緊張して忘れたのか。熱しやすくて、冷めやすいのか。

どういう経緯でこのブログに訪れたか調べられるみたいだけど、なんか素性調査してるみたいで申し訳ない。

たぶん、何かの間違いだろう。

今日も昨日も「PV1」のまま。

フィルタに引っかかって慌てて逃げていった感じかな。

もっとちゃんと書かなきゃ、と思った。

MEMO

母親から「カーネーションが届いた」と電話。早割で送ったにしても早過ぎるのでは。(母の日5月12日)。遅割とかないかな? たぶん、数日遅いだけだろう。

    「ジラシ効果、あります」。

27日「はじめてのおつかい

をさせますのでよろしくお願いします」とお父さんらしき人がレジにあいさつに来る。

ほほえましいイベントが始まったな。あれ? それらしき子供がいない。高学年の子供が一人いるだけ。たぶんこの子の弟が主役だろう。逃げ出したか。

やっぱり、いない。高学年の子供の周りをお父さんがウロウロしている。え? この子? お父さんは子供から2メートル以上、離れようとしない。見守っている? 付きまとっている?

子供がレジに来る。お父さんはその隣に付き添っている。ほとんどお父さんがレジを操作。子供はエコバックを持って手持ち無沙汰。エコバックに品物を入れるのも、ほとんどお父さん。

「よし、帰ろう」と満足気に帰っていくお父さん。買い物デビューの前に、ベタベタの親子関係を解散した方がいいと思います。

帰り道、低学年の女の子二人がキックボードで爆走している姿を見かける。駐輪場にキックボードを止めて、なにやら揉めている。「私のボード、倒さないでくれる?」「あら? あなたが先に私が止めたところに割り込んできたんでしょ。変なこと言わないで」。はい。

さらに、数日前にくじを買いに来た小学生のお姉ちゃんが、ユーチューバーデビューしている。タッチパネルを持って同級生にいろいろ支持を出している。「顔が映ってないからもっと下がって」。デビューどころかベテランか。

はじめてのおつかいをさせて貰えない少年と、ユーチューバーのディレクター少女。二人が出会ったらどうなる?

28日「一人から騒ぎ」

事務で公共料金の枚数を数えているとき、「ん? 1枚多い?」。これ、大変。お金をもらわないでハンコ押してお客さんに返したってこと。支払い先の会社に電話しても、個人情報なので、払わなかった相手のことをなかなか教えてくれない。

教えてもらったとしても、払わなかった相手に電話して「はい、払います」となるのか?「払った」と言い張って信じてもらえないか、言い逃れられてしまうかもしれない。

支払いの期日が迫っていたら、支払いの延滞トラブルになる。だから、とりあえず建て替える。誰が? ここで昨日、レジを触っていなかったら「ボクじゃない」と冷静になれただろう。

悲しいかな、日中、レジを触りまくっていた。「ボクかもしれない」。まず、ここでパニック。さらに「調べるめんどうさ」にパニック。

この時、「落ち着け」なんて考えなければよかった。なんか、落ち着いたような気がしたから。

全然、落ち着いてなかった。落ち着いてないのに、落ち着いてると勘違いしてるな、ぐらいが多少、落ち着いた状態。それでも、普段と違う。右手右足、そろって歩いているよ。

あと、枚数が少ないのが悪かった。

オチから言うと、1枚多かったのは、お店の電話代で、経費で落とすためにレジの中に入れてあっただけだった。よく見れば、同じ公共料金が「経費用」の「領収書用」に分かれている。

公共料金の数の違い=超めんどうくさい&ボクかもしれないパニックでそれが分からない。

しらみつぶしに調べようと、調べ始める。たった7枚じゃないか。ああ、めんどくさい。

なぜか「大丈夫かも」と言い出すボク。隣のパートさんに「だから、6枚受け付けて、用紙は7枚あるってことは、1枚、余計に受け付けたってことでしょ。だから大丈夫じゃん」。書きながら意味が分からない。パートさんも固まって考えている。

「大丈夫、大丈夫、つぎ行ってみよう」と、つぎに行こうとする。パートさんが相変わらず固まっている。「え? 違う?」。

「あ、逆か!」。6枚受け付けて、用紙が5枚なら、領収書と受付け用紙、まるまるお客さんに返しちゃっただけだから、お金はちゃんともらってるってことになる。OKOK。要はお金の問題ね。あとは何とでもなるさ。用紙は7枚だけどね……。

とにかく、初動を間違えたな。

パニックの自覚がなく、しらみつぶし作戦を始めたこと。から騒ぎのはじまりはじまり。一度、冷静に立ち止まればよかったな。ふわふわして無理だったよなあ。

それから、謎の「大丈夫宣言」。あそこでパートさんの固まった姿を見なかったら、しらみつぶし作戦をあと30分、から騒ぎ野郎を30分演じてたな。

こういう時は、一歩下がって見るって無理なのね。当事者ってやつだから。第三者の「?」マークが大事ってこと。うーん。視野が狭くなってるから、なかなか難しいんだけどね。

あと、初動ね。「落ち着いて」か。「落ち着いて」が、出てきたら「落ち着いてないからね」ぐらいの自覚がせいぜいだよ。そそっかしいからな。昨日も、子供にお菓子のお金もらいそびれるし。「見知らぬ子供にお菓子をおごる」という不思議な経験したけど。とほほ。

MEMO

数日前、公園の植え込みで「25日までに持ち帰らなければ撤去します」の張り紙を見つける。植え込みの木に謎のペットボトルを改造した容器がぶら下がってた。虫よけ?養蜂?

そして今日、謎の容器がなくなって張り紙に「撤去しました5月26日」の文字が追記してある。

いろいろおかしい。普通に期日までに撤去してないし、翌日に堂々と撤去して「撤去しました」の文字を残していった誰か。5月じゃないし。容器を取り付けたことへの言及もない。それに今日は28日。なぜ、いろいろそのままなんだろう。

29日「いちごサンド」

の最後のひと口。あごを上げて、口を大きく開けて、いちごサンドに感謝しながら食べようとする。と、ホイップクリームとクリームがいっぱいついたそれが、ボトッと上着と下着の間に落ちる。「あっ!」。どうすんの?

どこに落ちたのか、確認するのがこわい。確認するにも、首がそんなに下まで曲がらない。なにより、ヘタに動けない。

二色のクリームに包まれたいちごらしきものが見える。とういうことは、下まで落ちないで留まってくれている。奇跡だ。よく見ると、ポロシャツと下着の間に挟まっている。クリームの粘着力のおかげか。

喜んでいられない。ティッシュで慎重にやさしくいちごを包む。ボクのいちご、最後のクリームたっぷりいちご。洗って食べるか。それもありだったな。

鏡を見ながらクリームを拭きとる。油がたっぷりだから、洗剤を含ませてゴシゴシふき取る。なにごともなかったら「おいしい」でおわりだったから、奇跡を体験することもなかった。前も言ったけど、しょうもないことで運を使ったことに気づこう。

MEMO

蚊がいる。かなり刺された。去年の半分ぐらい刺された。去年は春がちゃんとあって、夏が暑すぎたから、蚊が少なかった。このぐらい気温が蚊のベストシーズンだろう。昔の夏ってことか。

蚊取り線香的なものは、相当な数がいないと使わない。1シーズン2回ぐらいか。天井にプシューとやる。10年前に買ったやつ。いつなくなるんだろう。

だから、寝ている時は手で追い払う。手でパチッとやる。ほとんど成功しない。1シーズンで2回あるか。それが今日までにすでに2回、蚊の亡骸をお目にかかっている。

1回は、耳の近くにプーンと来たからテキトーにパチッ。これ、まず成功しない。かなり遠くにいるから。プーンは10センチぐらい耳から離れている。ププププッって聞いえるぐらいが耳から数センチまで近づいた音。

今回もプーぐらいだから、ないだろって朝起きると、手のひらに自分の血が付いている。パチッとやったこと忘れてるから「手に血が付いてるぞ」と慌てて目が覚める。

2回目は朝起きて、布団を上げると亡骸がある。寝がえりに巻き込まれたらしい。高速で寝がえりを打った記憶はない。飲み意地が張って逃げおくれたか。誰かみたいだ。

30日「ゴミ拾い」

をする。朝の出がけにアパートの塀の前に落ちていた。

菓子パンの袋。夜中までやっているスーパーの値引きシールが付いている。夜は雨が降っていたから、パンの袋の中に雨がたまっている。コップ一杯分。一晩でこんな溜まるか?

想像してみる。夜中、雨に濡れながらスマホ片手に菓子パンをかじっている誰か。晩飯かな。食べ終えて、ポイっと捨てたのだろう。少しせつない情景だ。そして、うらやましい。なぜって?

たぶん、ボクにはできないから。食べ終えて、パンの袋を捨てるときに、袋が指にくっ付いて離れないだろう。「道徳」というのが粘着物の正体。それが欠けている人。それに縛られている人。どちらも不自由だ。

「どっちでもいいけど、拾うか」という感覚を養おう。まずは、不自由の自覚から。

ゴミを捨てにアパートに戻るとき、長傘を折り畳みに替えて正解だった。ほとんど雨が降らなかった。ゴミを拾ったご褒美かな? いえいえ、降るときは降ります。

PS

1か月の日記をざっと読んだ感想。食いしん坊日記か。

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